萬福寺

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京都府宇治市

萬福寺

萬福寺は、京都府宇治市にある黄檗宗の大本山。中国僧・隠元隆琦が1661年に開いた寺で、明末の中国様式の伽藍と、国宝の大雄宝殿・法堂・天王殿で知られる。黄檗駅から徒歩約5分。

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このスポットについて

萬福寺は、京都府宇治市五ケ庄にある黄檗宗の大本山です。山号は黄檗山、本尊は釈迦如来で、京阪宇治線・JR奈良線の黄檗駅から歩いて5分ほどの場所にあります。京都の名刹の多くが日本の古建築であるのに対し、萬福寺は中国・明末の様式で造られた、異国情緒のある禅寺として知られています。

寺を開いたのは、中国・明から渡来した僧の隠元隆琦です。隠元は1654年(承応3年)に来日し、1658年に江戸で四代将軍・徳川家綱に拝謁しました。1660年に幕府から宇治の地を与えられ、1661年(寛文元年)に寺が開かれています。開基は徳川家綱で、造営は延宝7年(1679年)頃にほぼ完成しました。1876年(明治9年)には一宗として独立し、黄檗宗を名乗るようになりました。

伽藍は西を正面に、総門、放生池、三門、天王殿、大雄宝殿、法堂が一直線に並ぶ左右対称の配置です。建物には日本ではまれなチーク材が使われ、「黄檗天井」と呼ばれる意匠や、桃の実の彫刻をあしらった戸など、一般的な日本の寺院ではあまり見かけない細部が見どころです。大雄宝殿、法堂、天王殿の3棟は2024年12月に国宝に指定され、総門・三門・鐘楼・禅堂・祖師堂・東方丈・西方丈など多くの建物が重要文化財です。境内は京都府指定の史跡にもなっています。

天王殿には布袋像が安置され、大雄宝殿には十八羅漢像が祀られています。これらは中国風の作風の仏像で、范道生の作と伝わるものが多く含まれます。ほかにも、煎茶道ゆかりの売茶堂、宝物を収める文華殿、隠元が持ち込んだとされる竹の藪、庭園の中和園などがあり、広い境内を歩くだけでも時間がかかります。また、植物油を使い大皿を囲んで食べる中国風の精進料理「普茶料理」は、この寺の名物として知られます。

拝観時間は9:00から17:00まで(受付は16:30まで)で、拝観料は大人500円、高校生・大学生500円、中学生・小学生300円です。毎月第2日曜(2月と8月を除く)にはほていまつりが開かれ、4月3日の開山祥忌、7月13〜15日の中元法要、10月中旬の普度勝会などの行事もあります。行事の日は境内が混み合うので、静かに見たいときは平日の午前が向いています。

所要時間の目安は、国宝の三棟と回廊を見て30分から1時間ほどです。周辺では、宇治上神社(約2.5km)や平等院(約2.7km)が近く、宇治の世界遺産とあわせて巡るのに向いています。車の場合は、寺の南側にある萬福寺大駐車場(有料)を使います。

最終更新日 2026年10月27日

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