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このスポットについて
瀬戸内海に面した大竹市の海辺に、ミラーガラスの長い壁が続いています。2023年に開館した下瀬美術館は、広島県西部の海辺にたたずむ、建築そのものが見どころの美術館です。設計は建築家の坂茂氏で、厳島と瀬戸内海を見下ろす場所に建てられています。
建物の最大の特徴は、エントランス棟・企画展示棟・管理棟を渡り廊下でつなぎ、全長190メートル、高さ8.5メートルのミラーガラス・スクリーンとして一体的に見せていることです。周囲の山や空、海を映す外壁は、時間帯や天候によって表情が変わります。海側には水盤が設けられ、その上に8棟の展示室が並んでいます。展示室は島々をヒントにしたカラフルな外観で、配置を変えられる可動式です。延床面積は5,865平方メートルです。
収蔵品の中心は、丸井産業を営む下瀬家が50年以上かけて集めた約500点です。雛人形などの日本人形、エミール・ガレをはじめとするアール・ヌーヴォーのガラス工芸のほか、ミレー、ピサロ、ルノワール、ルソー、マティス、シャガール、ローランサンといった西洋絵画、藤田嗣治、竹内栖鳳、横山大観、東山魁夷、岸田劉生、佐伯祐三らの日本画・洋画が含まれます。展覧会ごとに展示が変わるため、訪れるたびに異なる作品に出会えます。
敷地内には、フレンチレストランとミュージアムカフェ、10棟のヴィラからなる宿泊施設「Simose Art Garden Villa」があります。2024年12月には「世界で最も美しい美術館」としてヴェルサイユ賞を受賞し、2025年には第66回BCS賞も受賞しました。冬の特別企画として夜のナイトミュージアムも予定されています。
開館時間は9時30分から17時までで、入館は16時30分までです。展示と建築、庭を合わせて見るなら、2時間から3時間ほどみておくと落ち着いて回れます。周辺には、岩国城、錦帯橋、弥山などの名所があり、広島県西部から山口県東部にかけての旅の途中に立ち寄る場所としても向いています。
最終更新日 2026年11月4日
