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このスポットについて
小村神社は、高知県高岡郡日高村にある神社で、国常立命を祭神とし、土佐国二宮として知られる古社です。旧社格は県社で、JR土讃線の小村神社前駅から北へ約200メートルのところにあります。静かな山あいの集落にあり、杉木立に包まれた境内には、観光地のにぎわいとは違う落ち着いた空気が流れています。
社伝では、用明天皇2年(587年)の創建とされますが、詳しいことはわかっていません。『日本三代実録』には、貞観12年(870年)に「小村神」が従五位上に昇叙されたという記録があります。中世には土佐国二宮とされ、蓮池城主の大平氏の保護を受けました。明治3年に社名を「小村神社」と正式に定め、大正13年に県社へ再び昇格しています。
現在の社殿は宝永2年(1705年)の造営で、流造の本殿に幣殿と拝殿が十字形につながる「出蜻蛉」式と呼ばれる形をしています。本殿の背後には、樹齢約1000年と伝わる「燈明杉」(牡丹杉)がそびえ、日高村の天然記念物に指定されています。参道の杉並木とあわせて、境内の景観を印象づける存在です。
この神社を特に有名にしているのが、国宝の金銅荘環頭大刀拵・大刀身です。7世紀前半に作られた直刀とその外装で、柄頭には双竜文の透彫が施されています。古墳からの出土品が多い上古の刀のなかで、代々伝えられてきた伝世品である点が貴重とされます。通常は非公開で、11月15日の秋季大祭の際にのみ公開され、複製品は日高村役場に展示されています。そのほか、平安時代後期の木造菩薩面2面が国の重要文化財に指定されています。
例祭は11月15日で、頭家祭のあとに「おなばれ」と呼ばれる神幸行列が出て、大太鼓を打ち鳴らしながら神輿とともに村内を練り歩きます。国宝の大刀を見たい場合は、この日に合わせて訪れるとよいでしょう。ふだんの参拝なら、境内と参道をゆっくり歩いて30分から1時間ほどが目安です。周辺には、仁淀川、いの町紙の博物館、土佐和紙工芸村くらうどなどがあり、土佐和紙や川の景色とあわせて回れます。
最終更新日 2026年10月28日
