大窪寺

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香川県さぬき市

大窪寺

大窪寺は、香川県さぬき市の山あいにある真言宗系の寺院。四国八十八箇所の第88番札所で、遍路の最後を飾る結願の寺として知られる。本尊は薬師如来で、女体山の登山道に奥の院がある。

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このスポットについて

大窪寺(おおくぼじ)は、香川県さぬき市多和兼割にある真言宗系単立の寺院です。山号は醫王山、院号は遍照光院、本尊は薬師如来で、四国八十八箇所の第88番札所にあたります。遍路の最後を飾る「結願の寺」として知られ、香川県の東南、徳島県との県境に近い山あいに位置します。

寺伝では、奈良時代の養老年間(717〜724年)に行基がこの地に草庵を結んだのが始まりとされます。弘仁年間(810〜823年)に唐から帰国した空海(弘法大師)が、奥の院の岩窟で虚空蔵求聞持法を修め、谷間の窪地に堂宇を建てて等身大の薬師如来坐像を安置し、三国伝来の錫杖を納めたと伝わります。窪地にちなんで「大窪寺」と名付けられたとされ、かつては女人の参詣も許された「女人高野」として栄えました。江戸時代には高松藩主・松平頼重が寺領を寄進して再興を助けています。1900年(明治33年)の大火で二天門を除く堂宇を失いましたが、本堂、大師堂、阿弥陀堂が元の位置に再建されました。

本尊の木造薬師如来坐像は県指定有形文化財で、奈良時代末期の作とみられます。鉄錫杖も県指定です。2021年には長尾寺から当寺に至る遍路道「大窪寺道」が国の史跡「讃岐遍路道」に指定され、2025年9月には境内も指定されました。境内の大師堂には、四国八十八箇所の本尊仏が並びます。

結願を迎えた遍路は、金剛杖を宝杖堂に納めます。春分の日と山の日に行われる柴灯護摩では、納められた杖が焚き上げられます。結願証明書(A3サイズ、2,500円)を受けることもできます。境内にはほかに、「原爆の火」、五大明王の石像、大銀杏などがあります。

境内から女体山への登山道を進むと、約0.9kmほどで奥の院に着きます。阿弥陀如来など6体の石仏と、空海が加持したと伝わる独鈷水の池があり、堂は2025年7月に建て替えられました。歩く場合は山道なので、歩きやすい靴で時間に余裕を持って訪れてください。

山門下には無料の大駐車場があり、車なら国道377号の大窪トンネル東口から約0.5kmです。公共交通ではさぬき市コミュニティバス(志度―多和線)の「大窪寺」バス停が最寄りです。宿坊はありません。周辺の観光地は少なく、お遍路の締めくくりに静かに過ごすのに向いた場所です。

最終更新日 2026年10月27日

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