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このスポットについて
大雪山の懐、天人峡の奥に、白い水が七つの段を折れながら断崖を流れ落ちる滝があります。北海道東川町の羽衣の滝です。落差は270メートルで、北海道内で最大。全国では立山の称名滝(350メートル)に次ぐ第2位とされていますが、順位には諸説あります。標高約1000メートルの地点に位置し、日本の滝百選に選ばれています。
滝を生んだのは、地質の違いです。上部は溶結凝灰岩、中部は軽石質凝灰岩、下部は第三紀の火山岩でできていて、硬さの違いによる浸食の差が、絶壁を七段に折れ曲がって落ちる独特の流れをつくりました。忠別川の支流、アイシポップ沢と双見沢にかかり、石狩川水系に属します。二つの沢が七段の途中で合流するのも、この滝の特徴です。
発見されたのは1900年ごろとされますが、文化遺産オンラインでは明治3年(1870年)ごろとされ、諸説あります。当初は「夫婦滝」と呼ばれていました。大正7年(1918年)に大町桂月が激賞し、「羽衣の滝」と命名したといわれます。昭和26年(1951年)には北海道指定名勝になりました。
見に行くには、天人峡の公共駐車場から遊歩道を歩きます。公共駐車場から滝までは徒歩約20分で、駐車場より先は一般車両が通行できません。さらに上の滝見台へは、天人峡温泉から高低差約230メートル、約1.5キロの山道を登り、片道で1時間から1時間半が目安です。滝見台からは羽衣の滝の全景と、近くの敷島の滝を一望できます。敷島の滝は落差約20メートルですが、本流にかかるため水量が多く、「北海道のナイアガラ」とも呼ばれます。遊歩道の途中では、柱状節理の断崖が続く天人峡の渓谷が見られ、天津岩、涙岩、七福岩などさまざまな形の岩が並びます。
季節ごとに表情が変わるのも魅力です。春の新緑、夏の深い緑、秋はナナカマドやカエデが色づいて灰色の岩壁と鮮やかな対比をつくり、冬は雪景色になります。ただし、遊歩道は積雪期に通行止めになり、開通日と閉鎖日は年によって変わります。2026年は6月6日午前9時に通行止めが解除され、10月30日までの予定で開放されました(降雪などで早く閉鎖されることがあります)。
この滝は、過去に長く立ち入れなくなったことがあります。2013年5月、冬の閉鎖中に高さ260メートル、幅80メートルの大規模な土砂崩れが起きて展望台と遊歩道が埋まり、復旧に約5年かかって、2018年6月11日にようやく再び通れるようになりました。出かける前に、ひがしかわ観光協会(0166-82-3761)などで通行の状況を確かめておくと安心です。
アクセスは、車で旭川空港から約45分、道央自動車道の旭川北ICから約1時間10分です。公共交通機関の案内は確認できませんでした。近くの層雲峡とあわせて、大雪山の景勝をめぐる旅に組み込めます。
最終更新日 2026年11月3日
