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このスポットについて
札幌駅から歩いて行ける都心に、ハルニレの大木が立ち並ぶ約13万3千平方メートルの森が広がっています。北海道大学植物園は1886年(明治19年)に開園した植物園で、札幌農学校の教育のために生まれたという成り立ちをもっています。
きっかけは、札幌農学校の初代教頭ウィリアム・S・クラークが、植物学や園芸学の教育には植物園が必要だと開拓使に提言したことでした。のちに札幌農学校の卒業生である宮部金吾が計画を練り、1900年に初代園長に就任しています。園内には北海道の植物を中心に約4,000種が育てられ、展示のほか、研究や種の保存にも役立てられています。
歩いてみると、まず目に入るのは北海道らしい樹木です。ハルニレやエゾヤマザクラなどの大木の下に遊歩道が延び、ライラック並木、バラ園、広々とした芝生のローンなどが続きます。北米産の高山植物を植えたカナディアン・ロック・ガーデン、北方民族植物標本園、エンレイソウの実験園といった、ほかの公園にはない区画があるのも特徴です。
もうひとつの見どころは、明治の建物が残る博物館エリアです。博物館本館(1882年竣工)は国の重要文化財で、旧事務所(1901年)、収蔵庫(1885年)、旧札幌農学校教室付属便所(1903年)、門衛所(1911年)などの建物とともに、開拓使時代の姿を伝えています。本館では北海道の動物の剥製や、縄文・続縄文・擦文時代の土器などが展示され、樺太犬タロの剥製も見られます。登録有形文化財のバチェラー記念館(1898年)と宮部金吾記念館(1901年)も園内にあります。
季節ごとの表情も豊かです。春は高山植物、秋は紅葉が楽しめ、夏は木陰が涼しい散策路になります。見ごろの情報は公式サイトで更新されているので、出かける前に確認すると安心です。所要時間は、ゆっくり園内を回って博物館も見るなら1.5〜2時間ほどが目安です。
アクセスはJR・地下鉄の札幌駅から徒歩約10〜15分で、園内に来園者用の駐車場はありません。周辺には、北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎、約430m)、札幌市時計台(約910m)、さっぽろテレビ塔(約1.2km)があり、札幌中心部の散策にあわせて組み込みやすい立地です。
最終更新日 2026年10月30日
