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このスポットについて
毎年12月の初酉の日、福をかき取る縁起物が社頭に並び、人びとが集う鷲宮神社は、埼玉県久喜市鷲宮にあります。「お酉様の本社」と称する関東の古社で、浅草の鷲神社の酉の市はこちらを参考にして発展したと、地元では伝えられています。社伝では神代に天穂日命らがこの地に至り、大己貴命を祀ったことに始まるとされ、「関東最古の大社」を名乗っています。
文献にはっきり現れるのは、『吾妻鏡』の建長3年(1251年)の記事です。中世には太田荘の総社として関東の武家に崇敬され、小山氏などが社殿の造営に関わりました。天正19年(1591年)に徳川家康が社領を寄進して朱印地となり、明治元年(1868年)には准勅祭社に指定されました。祭神は天穂日命、武夷鳥命、大己貴命の三柱です。
見どころの一つが、国の重要無形民俗文化財に指定された鷲宮催馬楽神楽(土師一流催馬楽神楽)です。平安時代の歌謡である催馬楽を取り入れた舞で、関東神楽の源流とされ、境内の神楽殿で年6回奏演されます。また、永和2年(1376年)に小山義政が奉納した太刀は国の重要文化財で、原品は東京国立博物館に寄託されています。
祭りは年間を通じて多彩です。2月14日の年越祭、3月28日の例祭、7月31日の夏越祭では、形代を中川に流します。7月の八坂祭では山車が渡御し、9月の土師祭には寛政年間(1789〜1791年)に作られた約3トンの千貫神輿が知られます。千貫神輿の渡御は2018年以降、中断されています。
2007年4月に放送されたアニメ『らき☆すた』に、作中の「鷹宮神社」として登場したことをきっかけに、全国から多くのファンが訪れるようになりました。2008年にはこの作品をもとにした神輿が作られ、八坂祭などで渡御しています。伝統行事とアニメ文化がつながった例として、参拝の合間にその様子を探すのも一つの楽しみです。
境内には光天之池(龍神伝承の御神池)、姫宮神社や稲荷社などの境内社があります。大鳥居は明治30年建造の木造が2018年に倒壊し、2021年に耐候性鋼板で再建されました。大鳥居の北側斜め前は、明治まで別当寺の大乗院があった場所です。2月14日の年越祭では、福男による豆まきも行われると案内されています。
アクセスは東武伊勢崎線の鷲宮駅から徒歩約7〜8分、車では東北自動車道の加須ICから約5kmです。正月三が日や祭りの日は交通規制が入るため、公共交通機関の利用が安心です。電話は社務所の0480-58-0434です。
最終更新日 2026年11月1日
