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このスポットについて
阪急宝塚線の中山観音駅を降りると、徒歩約2分ほどで中山寺の山門に着きます。兵庫県宝塚市中山寺にあるこの寺は、西国三十三所の第24番札所であり、同時に「安産の観音さま」として長く信仰されてきました。「紫雲山」の山号をもち、公式サイトには聖徳太子創建、明治天皇勅願所であることが掲げられています。
寺伝によれば、もとは応神天皇が忍熊皇子の霊を祀るために開き、のちに聖徳太子が物部守屋らの霊を鎮めるために創建したとされます。平安時代には花山法皇が西国三十三所の巡礼を再興し、当寺は第24番札所となりました。戦国時代の1578年、有岡城の戦いで全山が焼失しましたが、慶長年間に現在地へ移り、1603年に豊臣秀頼が伽藍を再建しています。
安産の信仰は、平安時代末期の多田行綱夫妻の逸話に由来するとされます。毎月の戌の日には安産祈祷会があり、祈祷を受けた腹帯は「鐘の緒」と呼ばれます。本堂の鰐口を鳴らす綱にちなんだ名前です。幕末には、明治天皇のご生母・中山一位局が当寺の「鐘の緒」を受けて無事に出産したことから、明治天皇の勅願所になったと伝えられます。安産祈願のご祈祷とお腹帯の巻き方の案内は、公式サイトにも掲載されています。
本尊の十一面観音は、インドの勝鬘夫人の姿を写したものと伝わり、両脇侍も十一面観音で、あわせて33面になります。西国三十三所の観音を一つにまとめた意味があるとされ、普段は秘仏で、毎月18日にのみ開扉されます。木造十一面観音立像、薬師如来坐像、聖徳太子勝鬘経講讃坐像、大日如来坐像は、いずれも重要文化財です。
1995年の阪神・淡路大震災で被災した境内は復興が進み、2007年に多宝塔「大願塔」、2017年に五重塔「青龍塔」が再建されました。本堂と山門は兵庫県指定の有形文化財で、五百羅漢堂、涅槃堂、護摩堂、阿弥陀堂も並びます。裏山の中腹には奥之院があり、徒歩で約50分かかります。西側の中山観音公園には約1,000本の梅が植えられているとされ、公式サイトでは境内の梅を使った梅シロップなども紹介されています。
所要時間は境内の参拝だけなら1時間ほどで、奥之院まで足を延ばすなら半日を見込むとよいでしょう。阪急宝塚線「中山観音駅」から徒歩約2分、JR福知山線「中山寺駅」からは徒歩約10〜18分です。
最終更新日 2026年11月1日
