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このスポットについて
愛知県一宮市の中心部、駅から歩いてすぐのところに、市の名前の由来となった神社があります。尾張国一之宮の真清田神社です。平安時代の末に尾張国の一宮とされたことから「一宮」の地名が生まれ、市章も、この神社に伝わるとされる神宝・五鈴鏡の想定される姿を型取ったものです。祭神は天火明命で、水の神・農業の神としての性格も指摘されています。
創建は伝承によると神武天皇33年、あるいは崇神天皇の時代とされ、確かな記録はありません。国史に初めて現れるのは承和14年(847年)の神階昇叙の記事です。のちに式内社の名神大社として扱われ、天正12年(1584年)の大地震で社殿が崩れ、豊臣秀吉に社領も没収されて社勢が衰えたものの、江戸時代に徳川氏の庇護を受けて復興しました。明治18年(1885年)に国幣小社、大正3年(1914年)に国幣中社となりました。
昭和20年(1945年)の一宮空襲で社殿は焼失し、現在の建物は戦後の再建です。それでも本殿(三間社流造、檜造・銅板葺)、渡殿、祭文殿、北門・透塀は国の登録有形文化財となっており、境内には楼門や拝殿が並びます。摂社には三明神社と服織神社があり、服織神社は縁結びで知られます。ほかに井戸をのぞいて健康と家内安全を祈る神水舎や、持ち上げた石の軽さで願いの成否を占う「おもかる石」もあります。
文化財では、国の重要文化財に指定された木造舞楽面12面と朱漆器が重要です。舞楽面は、鎌倉時代に順徳天皇が奉納したと伝わる面を含みます。愛知県指定の獅子頭や舞楽面、金銅釣燈籠、一宮市指定の中世の社頭を描いた古絵図などもあり、古くから信仰を集めたことが分かります。
年中行事は市民の生活とも深く結びついています。例祭は4月3日の桃花祭で、神武天皇33年3月3日の鎮祭伝承に基づく「馬まつり」とも呼ばれ、桃の小枝を神前に供える祭祀が行われ、神輿が御旅所へ渡御します。7月には服織神社の織物感謝祭に由来する一宮七夕まつりが開かれ、約130万人が訪れる市最大のイベントです。10月15日には太々神楽と駒牽神事があります。正月の初詣は一年で最も大きな行事で、約40万人が訪れるといいます。春には市民手作りの市「杜の宮市」も開かれます。
参拝は無料で、境内は9時から17時まで(ご祈祷は有料)。JR尾張一宮駅と名鉄一宮駅のどちらからも徒歩8〜10分ほどで、名神高速の尾張一宮ICからは車で約20分です。専用駐車場は神社の西側から入れます。参拝だけなら30分から1時間が目安で、周辺の商店街歩きも楽しめます。
最終更新日 2026年10月30日
