ABOUT
このスポットについて
佐太神社は、島根県松江市鹿島町佐陀宮内にある神社で、出雲国の二宮とされ、旧国幣小社でした。『出雲国風土記』にも「佐太御子社」として記される古い社です。祭神は、正殿の佐太御子大神(猿田彦命とされる)のほか、北殿に天照大神、南殿に素戔嗚尊を祀り、秘説の四柱を含めて、全部で12柱が祀られています。 社伝では、創建は垂仁天皇の時代とされ、養老元年(717年)に再建されたと伝わります。社名は風土記の「佐太御子社」から時代とともに変わり、明治以降に佐太神社となりました。平安時代には神階を授けられ、鎌倉時代の康元元年(1256年)の記録では社領が280丁に及び、出雲大社に匹敵する規模だったとされます。 最大の見どころは、本殿です。大社造の社殿が北殿・正殿・南殿の3棟、並び立つ「三殿並立」の形式で、文化4年(1807年)に建てられ、国の重要文化財に指定されています。同じ形の社殿が横一列に並ぶ様子は、全国でも珍しい姿とされます。 佐太神社は神楽の伝統でも知られます。「佐陀神能」は毎年9月24日・25日に行われる祭礼で、1976年に国の重要無形民俗文化財に指定され、2011年にはユネスコの無形文化遺産に登録されました。また、11月20日から25日には、神在祭が行われます。 佐陀神能は、慶長13年(1608年)に神社の神職が能楽の形式を京都から持ち帰ったことに始まるとされます。24日の夜の御座替神事・七座に始まり、25日の例大祭の後に、祝言の「式三番」と、面をつけた神話劇の「神能」が演じられます。御座替祭は、本殿などの御座(敷物)を新しいものに替える神事です。上演の日程は年によって異なる場合があるため、訪れる前に神社や松江市の案内で確認してください。 アクセスは、JR松江駅からバス(一畑バス恵曇方面行き)で約28分、「佐太神社前」で下車します。バス停から神社までは徒歩ですぐです。参拝と境内の見学は、1時間ほどを目安にするとよいでしょう。神在祭や御座替祭の期間は混雑しやすく、駐車場の状況も事前に確認すると安心です。 周辺の見どころは、松江市中心部の松江城と「ぐるっと松江堀川めぐり」です。城下町の観光とあわせて、出雲地方の古い信仰に触れる行程が組めます。
最終更新日 2026年10月25日
