ABOUT
このスポットについて
京成中山駅から石畳の参道を北へ進むと、木立の奥に朱色の五重塔が立ち上がります。正中山法華経寺は、千葉県市川市中山に構える日蓮宗の大本山です。高さ約31mの五重塔をはじめ、さまざまな時代の堂宇が一つの境内にまとまっています。
寺の起こりは、下総の有力者だった富木常忍が自邸に日蓮のための法華堂を設けたことにあります。大田乗明も日蓮の外護者でした。弘安5年(1282年)に日蓮が没すると、常忍は出家して自邸を法花寺とし、初代住持の日常を名乗ります。大田乗明の子・日高が父の屋敷を本妙寺としたため、のちの寺は二つの流れを持つことになります。天文14年(1545年)に古河公方・足利晴氏から「諸法華宗之頂上」の称号を受けた際に、両寺が一つにまとめられ、法華経寺の名が生まれました。
境内でまず目を引くのが祖師堂です。二つの入母屋屋根を並べたような「比翼入母屋造」という全国でも珍しい形式で、大きな屋根の反りが印象的です。祖師堂、五重塔、法華堂、四足門の4棟は国の重要文化財で、法華堂は日蓮宗の建築として現存する最古級の室町時代後期の建物とされます。ほかに、赤い仁王門、市川市指定文化財の黒門(総門)、伊東忠太が設計した聖教殿、富木邸の跡に建つ奥之院などがあります。享保4年(1719年)に造られた青銅の釈迦如来坐像「中山大仏」も境内にあります。
寺宝では、日蓮自筆の『立正安国論』と『観心本尊抄』が国宝に指定され、日蓮の遺文や中山法華経寺文書なども重要文化財として伝わります。
行事では、毎年11月1日から翌年2月10日までの百日間、全国の僧が寒中に修行する「大荒行」が営まれます。2月3日には節分会が営まれます。11月15日から18日には御会式が営まれます。
参拝だけなら1時間前後、境内の堂宇をていねいに見て回るなら1時間半ほどを目安にするとよいでしょう。周辺には、柴又帝釈天(約7.6km)、ふなばしアンデルセン公園(約11km)、東京ディズニーランド(約11.6km)があり、車なら組み合わせやすい位置です。
最終更新日 2026年11月2日
