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このスポットについて
九十九里浜の南端、釣ヶ崎海岸にほど近い一宮町の町なかに、玉前神社はあります。上総国一宮として古くから信仰を集めてきた神社で、式内社の名神大社に列し、明治4年(1871年)に国幣中社となり、現在は神社本庁の別表神社です。祭神は玉依姫命(たまよりひめのみこと)。海の女神として祀られ、縁結びや子授け、安産、子育ての願いを寄せる人が多く訪れます。
創建の年代ははっきりしません。永禄年間(1558〜1570年)の戦火で社殿と古い記録を失ったためで、確かな手がかりは、延長5年(927年)にまとめられた『延喜式神名帳』に名が見えることです。1200年以上の歴史を持つ神社と紹介されています。
現在の社殿は、貞享4年(1687年)に造営されました。本殿・幣殿・拝殿が連なる権現造で、千葉県の指定文化財です。全体を黒漆で塗った江戸中期の建築と案内されており、青空の下では黒い社殿の金具の輝きがひときわ目を引きます。境内には摂末社として招魂殿、十二社、三峯神社があります。また、雄株と雌株のあいだに子どもが育つ「子授りイチョウ」、「さざれ石」、素足で歩く「はだしの道」があります。国指定の重要文化財「梅樹双雀鏡」を所蔵しており、現在は千葉県立中央博物館大多喜城分館に寄託されています。
玉前神社でもっとも知られているのが、例祭の9月13日を中心に、毎年9月8日から14日まで行われる「上総十二社祭り」です。「上総裸祭り」とも呼ばれ、平成15年(2003年)3月28日に千葉県指定無形民俗文化財になりました。大同2年(807年)ごろに始まったと伝わり、祭神の玉依姫が上陸したという太東崎に、一族の神々が年に一度集まる、という由来があります。例大祭の日には玉前神社、南宮神社、玉崎神社などから合わせて5社9基の神輿が釣ヶ崎の祭典場に集まります。担ぎ手が裸に近い姿で波打ち際を走る「シオフミ」が見どころです。前後には稚児行列や、約300年の歴史をもつ太太神楽「上総神楽」の奉納も行われます。
祭りの時期以外にも参拝できます。ご祈祷の受付は毎日9時から15時30分です。境内をゆっくりまわって、所要時間は30分から1時間が目安です。周辺には九十九里浜(約19km)や勝浦朝市(約26km)があり、外房の海辺めぐりと合わせた行程が組めます。
JR外房線の上総一ノ宮駅から歩いて7〜8分と、鉄道で参拝しやすい立地です。車なら九十九里道路の一宮ICから国道128号経由で約3km、約10分で、無料の駐車場が約50台分あります。
最終更新日 2026年11月2日
