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このスポットについて
青井阿蘇神社は、熊本県人吉市上青井町にある神社です。人吉・球磨地方の総社として長く信仰を集め、江戸時代には「青井大明神」と呼ばれました。2008年6月9日、本殿・廊・幣殿・拝殿・楼門の5棟が国宝に指定されました。
社伝では、大同元年(806年)に阿蘇神社から阿蘇三社の神を分けて、球磨郡青井郷に祀ったのが始まりとされます。中世からこの地を治めた相良家の歴代に厚く敬われ、1491年には相良為続によって社殿が造られました。1597年には球磨郡内の神社の総社と定められています。明治5年(1872年)に郷社、昭和10年(1935年)に県社となりました。現在の社殿群は、慶長15年(1610年)から慶長18年にかけて造営されたもので、相良長毎らの発起によるものです。
最大の見どころは、国宝の楼門です。慶長18年に完成した寄棟造茅葺の三間一戸八脚門で、禅宗様に桃山様式を取り入れています。上層の四隅の隅木の下には鬼面がはめ込まれ、地元では「人吉様式」と呼ばれる意匠です。茅葺の社寺建築として初めて国宝に指定されたことでも知られます。本殿は三間社流造銅板葺で、球磨地方の社寺建築の特徴が見られます。拝殿には唐破風造の向拝が付き、神楽殿では球磨神楽が演じられます。幣殿は寄棟造妻入の茅葺で、内部の装飾にも特徴があります。
例大祭の「おくんち祭」は、10月3日から11日までの一連の祭儀です。3日に鎮火祭、8日には菊祓・献幣式と夕刻の球磨神楽の奉納があり、9日には神幸行列があります。この時期に訪れると、境内の建物だけでなく、地域に根づいた祭りの雰囲気に触れられます。公式サイトには、「青井の杜国宝記念館」の案内もあります。
令和2年7月豪雨では、この神社で4.3メートルの浸水高を記録しました。国宝の社殿が今も守られていることも、訪れるときに知っておきたい点です。拝観の時間や料金は公式サイトに載っていないため、訪れる前に電話などで確かめてください。
境内の散策は、国宝の建物を外から見て回るだけなら30分から1時間ほどです。近くの人吉城跡(約1.3km)とあわせると、城下町の人吉を半日で巡れます。九州自動車道の人吉ICから約2.3キロで、人吉駅からも歩いて行けます。
最終更新日 2026年10月29日
