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このスポットについて
伊豆山神社は、静岡県熱海市の相模灘を見下ろす、海抜約170メートルの高台に鎮座する神社です。かつては走湯大権現(走湯権現)と呼ばれ、「関八州総鎮護」とも称されてきました。全国各地の伊豆山神社や走湯神社の起源とされ、事実上の総本社とされています。祭神は火牟須比命、天之忍穂耳命、拷幡千千姫尊、瓊瓊杵尊の四柱です。
伊豆に流されていた源頼朝が源氏の再興を祈願したと伝わる社で、頼朝から厚く崇敬されました。頼朝と北条政子が語らったと伝わる「腰掛け石」には、今も境内で実際に座ることができます。本殿の入口にある梛(なぎ)の木は御神木とされ、政子が縁が切れないよう願ったという逸話が伝わります。
社伝では孝昭天皇の時代の創建とされ、はじめ日金山、のちに本宮山にあり、承和3年(836年)に現在地へ移ったと伝わります。中世には箱根権現とあわせて参拝する「二所詣」が行われました。戦国時代には北条氏の崇敬を受けましたが、豊臣秀吉の小田原征伐で焼失し、江戸時代に再建されました。明治の神仏分離で別当寺の般若院と分かれています。1914年には皇太子時代の昭和天皇が参拝して黒松を手植えし、1928年には国幣小社に列しました。
境内には見どころが点在します。手水舎は赤い龍と白い龍の二龍で、赤は火、白は水を司り、二つの力で温泉を生むとされます。拝殿の彫刻は、江戸時代の宮彫師・武志伊八郎信由によるものです。本殿から下る階段の途中には、縁結びの神・結明神を祀る結明神社があります。神様が降り立つとされる光り石には、触れることも座ることもできます。本殿近くの神池には錦鯉が泳ぎ、鳥居にはハート形のおみくじかけがあり、「こころむすび」にもおみくじを結べます。境内からは初島や伊豆大島が見え、熱海市立伊豆山郷土資料館も敷地内にあります。
麓から本殿までは約800段の石段が続き、下の駐車場からは189段を上ります。本殿から本宮社までは山道を約1時間登ります。麓の海岸に向かう階段の先には、神社と縁の深い走り湯があります。奥行き約5メートルの洞窟の奥から源泉が湧く温泉で、湧き出す湯は病気を治し長寿になるとされ、古くから信仰されてきました。
例大祭は4月14日から16日で、節分祭は2月3日に行われます。仲秋の名月には、源実朝をしのぶ歌会が開かれます。JR熱海駅から東海バスで「伊豆山神社前」へ行くか、車で向かいます。駐車場は境内に近い上駐車場(約30台)と下駐車場(8台)があり、どちらも無料です。
最終更新日 2026年10月31日
