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このスポットについて
MOA美術館は、静岡県熱海市桃山町の高台に建つ美術館で、岡田茂吉美術文化財団が運営しています。創設者・岡田茂吉(1882〜1955)が蒐集した東洋美術を中心とするコレクションを基に、1982年1月11日に開館しました。前身は1957年に開館した熱海美術館で、2017年2月5日に大規模な改修を終えて新装開館しています。 所蔵品は、絵画・書跡・陶磁・漆工・彫刻など約3,500点に及びます。国宝は3件で、尾形光琳の「紅白梅図屏風」、手鑑「翰墨城」、野々村仁清の「色絵藤花文茶壺」です。これらを含む多くの重要文化財も所蔵しています。国宝の作品は常に展示されているとは限らず、展示作品は入れ替わるため、訪問前に公式サイトで展示内容を確かめるとよいでしょう。 建築の見どころも多くあります。入口から本館までは約60mの高低差があり、総延長200mに7基のエスカレーターが架かっています。壁や天井の照明が時間とともに変化し、途中には直径約20mの円形ホールがあります。山の斜面を掘り下げて通路をつくり、完成後に土を戻して木を植えた設計です。本館は3階建てで、1・2階に10室の展示室、能楽堂、復元された黄金の茶室などを備えます。外壁にはインド産の岩砂岩が使われています。2017年の新装開館では、現代美術作家の杉本博司氏と建築家の榊田倫之氏が主宰する新素材研究所が改修を監修し、作品と鑑賞者の間の仕切りを意識させないガラスケースが採用されました。 メインロビーは1・2階が吹き抜けの大展望室で、幅32m、高さ8mのガラス越しに、初島、伊豆大島、房総半島から三浦半島、伊豆半島まで180度の大パノラマが広がります。庭園(茶苑)には、茶室「一白庵」や「樵亭」、復元された尾形光琳の屋敷「光琳屋敷」、「片桐門」などが点在し、新緑や紅葉の季節の散策が楽しめます。黄金の茶室は、1586年に豊臣秀吉が正親町天皇に茶を献じた史実に基づいて復元されたものです。能楽堂は501席で、定期的に能の公演も行われます。 開館時間は9時30分から16時30分(入館は16時まで)で、休館日は木曜日(祝日の場合は開館)と展示替え日です。入館料は一般2,000円、大学・高校生1,400円、中学生以下は無料です。展示と庭園、ロビーからの眺めをあわせて、2時間から3時間を見ておくと余裕があります。 アクセスは、JR熱海駅のバスターミナル8番乗り場から「MOA美術館行き」で約7分、終点下車です。車の場合は無料の駐車場(約200台)が利用できます。周辺には、約700m先の熱海温泉、約9kmの山中城跡、約10kmの三島スカイウォークがあります。温泉街の散策とあわせて、芸術と海の眺めを一度に楽しめる一日にできます。
最終更新日 2026年10月18日
