大安寺

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奈良県奈良市

大安寺

大安寺は、奈良県奈良市にある高野山真言宗の寺院。南都七大寺の一つで、奈良時代の重要文化財の木彫仏を伝え、現在は「がん封じの寺」として笹酒の行事とともに知られる。

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このスポットについて

大安寺は、奈良県奈良市大安寺にある高野山真言宗の寺院です。本尊は十一面観音で、南都七大寺の一つに数えられます。現在は「がん封じの寺」として知られ、境内には乳がん封じの祈願塚もあります。住宅街の中にあり、観光客の多い奈良公園周辺とは違った、落ち着いた雰囲気の中で古代寺院の歴史に触れられます。 寺の歴史は古く、舒明天皇11年(639年)に造営が始まった百済大寺にさかのぼり、日本で最初の官寺とされます。のちに高市大寺、大官大寺と名を改め、平城京への遷都にともなって現在の地へ移ったとする説が通説で、霊亀2年(716年)とされています。かつては東西に七重塔が立ち並ぶ壮大な伽藍を誇り、「南大寺」とも呼ばれました。平安時代以降は衰え、寛仁元年(1017年)の火災で主要な堂塔を失いました。明治15年(1882年)に再興され、現在の本堂は大正11年(1922年)に建てられたものです。 見どころは、奈良時代末期の作と考えられる木彫仏です。讃仰殿には、十一面観音立像、不空羂索観音立像、楊柳観音立像、聖観音立像、馬頭観音立像(正式名称は千手観音立像)、四天王立像などが収められ、重要文化財に指定されています。本尊の十一面観音は秘仏で、公開されるのは秋の期間だけです。馬頭観音を安置する嘶堂は3月のみ公開され、周囲にはインド八聖地と四国八十八ヶ所の砂を配したお砂踏み霊場があります。 境内には、興福寺の旧一乗院の門を移築・復元した南門もあります。旧境内は「大安寺旧境内附石橋瓦窯跡」として国の史跡に指定されています。 行事では、1月23日の光仁会と6月23日の竹供養で、温めた笹酒がふるまわれ、がん封じを祈願します。笹酒は光仁天皇の故事にちなむと伝えられます。11月2日には、天平期の伽藍を整えた道慈律師をしのぶ開山忌がおこなわれます。 所要時間の目安は約1時間です。奈良の古代寺院を巡る旅として、元興寺(約2km)、興福寺(約2.4km)、薬師寺(約2.6km)とあわせて訪れると、南都七大寺の広がりを実感できます。最寄りは奈良交通バスの「大安寺」停で、そこから徒歩約10分です。

最終更新日 2026年10月23日

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