ABOUT
このスポットについて
徳島市国府町の山あいにある常楽寺は、四国八十八ヶ所霊場の第14番札所です。山号は盛寿山、院号は延命院といい、高野山真言宗に属します。境内は自然の岩盤が地表に現れた珍しい地形の上にあり、本堂や大師堂は岩の上に建っています。
寺伝では、弘仁6年(815年)に弘法大師空海がこの地で修行中、弥勒菩薩の姿を感得し、霊木に刻んで本尊としたのが始まりとされます。本尊の弥勒菩薩は、四国八十八ヶ所で唯一、弥勒菩薩を本尊とするお寺です。室町時代には阿波細川氏の祈願所となって栄えましたが、天正年間に長宗我部元親の兵火で焼失しました。万治2年(1659年)に徳島藩主の蜂須賀光隆が現在地より低い谷で再興し、文化15年(1818年)に溜池をつくるため現在地へ移されました。
いちばんの見どころは「流水岩の庭園」です。境内一帯の岩盤は阿波の青石で、庭石を波のように配した「流水岩の庭」があります。本堂と大師堂は、この岩盤の上に建っています。七福神の庭も見どころのひとつです。本堂前には、イチイ(アララギ)の霊木の巨樹に大師像を祀る「あららぎ大師」があり、葉を煎じて飲むと糖尿病に効くと伝えられることから、糖尿病の治癒などにご利益があるとして信仰されてきました。
文化財としては、本堂と大師堂が国の登録有形文化財(2011年登録)で、境内は2021年に国の史跡「阿波遍路道」の追加指定を受けました。徳島市指定の絵画も伝わります。奥之院の慈眼寺は寺領内にあり、十一面観音を本尊としています。
岩盤の上は歩きにくい場所があるので、足元に注意が必要です。参拝にかかる時間は、境内をひと回りして30分ほどが目安です。無料の駐車場があり、徒歩遍路の人も車の人も立ち寄れます。霊場めぐりでは、前が第13番の大日寺、次が第15番の国分寺です。周辺には、眉山、とくしま動物園、阿波おどり会館などがあり、徳島市内の観光とあわせて訪れる旅程が組めます。
最終更新日 2026年11月4日
