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このスポットについて
馬橋駅から歩いて5分ほどの住宅地に、山門の中の仁王様が人気を集める古い寺がある。法王山万満寺(萬満寺)は臨済宗大徳寺派の寺院で、松戸市馬橋に建つ。山門には鎌倉時代作の木造金剛力士立像が安置され、国の重要文化財に指定されている。運慶の作と伝えられるが、これは伝承である。
寺の歴史は古く、1256年に下総国守護の千葉頼胤が、僧の忍性を招いて真言宗の大日寺を建てたのが始まりとされる。室町時代に千葉満胤が臨済宗の寺として再興し、足利氏満の名から一字をもらって万満寺と改めた。1537年には高城胤吉から寺領が寄進されている。1908年の大火で伽藍の多くを失ったが、1987年に新しい本堂が完成した。
この寺の名物は、仁王様の股くぐりである。阿吽の2体のうち「阿」の像は、両足の間に約50cm四方の隙間があり、ここをくぐると病気や厄が除けられるという。股くぐりは江戸時代から続く行事で、1月1日から3日、3月27日から29日、10月27日から29日の不動尊大祭の間に賑わう。春と秋の祭礼では「仁王股くぐり」と「不動まつり」が行われ、不動尊は半身不随などの中気を除ける不動尊として信仰を集めてきた。江戸時代に疱瘡(天然痘)が流行したときには、江戸詰めの大名や旗本の代参も多かったと伝わる。
境内には、仁王像のある慈雲閣(仁王門)のほか、山門、本堂、鐘楼堂、水子地蔵尊、水掛不動尊、六地蔵などがある。文化財では、松戸市指定の有形文化財として、木造阿弥陀如来坐像、木造不動明王立像、鋳造魚籃観音立像が伝わる。行事としては、成人の日に護摩供養、8月16日に施餓鬼供養が営まれ、春と秋の祭礼では唐椀供養として精進料理がふるまわれる。
参拝するなら、まず山門の仁王像を正面から見上げ、阿形の足元の隙間と像の厚みを確かめたい。仁王様の股くぐりは大祭の日が中心なので、くぐりたい人は日程を合わせるとよい。境内はそれほど広くなく、30分ほどで一巡できる。
周辺では、柴又帝釈天(約7km)や、同じ千葉県の法華経寺(約10.5km)がよい組み合わせになる。下町の寺社巡りとして、東京東部から千葉北西部の古寺をつなぐ日帰りの行程にも向く。
最終更新日 2026年11月3日
