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このスポットについて
三井記念美術館は、日本橋室町の三井本館7階にある美術館です。作品を見る前から見どころが始まります。美術館が入る三井本館は1929年(昭和4年)に竣工した鉄骨鉄筋コンクリート造の建物で、設計はアメリカのトローブリッジ・アンド・リヴィングストン事務所が手がけました。外壁には茨城県産の花崗岩(稲田石)が使われ、道路に面した正面にはコリント式の円柱が並びます。1998年(平成10年)には国の重要文化財(建造物)に指定されました。
母体となったのは、1985年に東京都中野区上高田に開館した「三井文庫別館」です。三井家の北家(総領家)、新町家、室町家などから寄贈された美術工芸品が核になり、2005年10月8日に一般公開の機能を三井本館7階へ移して、現在の名称で開館しました。収蔵品は約4,000点で、国宝6点、重要文化財75点を含みます。
国宝は、円山応挙筆の「雪松図屏風」、志野茶碗「卯花墻(うのはながき)」、短刀 無銘正宗(名物 日向正宗)、短刀 無銘貞宗(名物 徳善院貞宗)、藤原定家筆の『熊野御幸記』、銅製の「船氏王後墓誌」の6件です。茶道具には名品が多く、本阿弥光悦作の楽焼黒茶碗「雨雲」、長次郎作の黒楽茶碗「俊寛」、道入作の赤楽茶碗「鵺」などが重要文化財に指定されています。旧金剛宗家に伝わった能面54面も重要文化財で、孫次郎や顰(しかみ)など、名のある面が含まれます。
このほか、三井高堅が集めた中国古拓本の聴氷閣コレクションや、約13万点にのぼる切手のコレクションも所蔵します。展示は時期によって入れ替わります。見たい作品が出ているかは、訪れる前に公式サイトで確かめておくと安心です。展示室は2022年に空調・照明・床・エントランスなどを改修しており、展示室面積は914平方メートルです。
屋内の施設なので天候や季節を選びません。じっくり見るなら1時間前後を見込むとよいでしょう。最寄りの三越前駅から徒歩1分、東京駅からも徒歩7分で、日本橋周辺の街歩きに組み込みやすい立地です。
最終更新日 2026年10月30日
