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このスポットについて
千葉市中央区千葉寺町にある千葉寺は、海上山と号する真言宗豊山派の寺で、本尊は十一面観世音菩薩。坂東三十三観音の第29番札所であり、関東八十八箇所の第47番でもあります。市内でも古い歴史をもつ寺として、巡礼者や参拝者が訪れます。
寺伝では、和銅2年(709年)、東国を巡っていた行基が十一面観音を安置したのが始まりで、聖武天皇の命によって千葉寺と称したと伝えます。永暦元年(1160年)に堂宇を焼失しましたが、1950年代の発掘調査では、旧寺の境内が約126メートル四方に及ぶと推定され、奈良時代の瓦も出土しました。これにより、焼失以前に大きな伽藍があったと考えられています。千葉氏の居城だった亥鼻城(千葉城)に近いことから、千葉氏の祈願所にもなりました。
山門は天保12年(1841年)の再建です。観音堂は文政11年(1828年)に再建されたものの、第二次世界大戦の空襲で焼失し、昭和51年(1976年)に再建されました。境内には瀧蔵神社があり、海津見神を祀っています。千葉寺の龍権は、千葉氏の五守護神の一つとされています。
千葉県指定天然記念物の「千葉寺のイチョウ」は、高さ約27メートル、幹回り約10メートルの大樹で、寺伝では行基の開基当時の植栽とされます。主幹は落雷や戦時中の火災で焼失していますが、紅葉は11月下旬から12月上旬が見ごろです。また、明治43年(1910年)に寺の東南の竹藪から掘り出された銅梅竹透釣燈籠は、天文19年(1550年)の銘をもつ重要文化財で、現在は東京国立博物館が所蔵しています。
江戸時代には、大晦日の夜から元日の未明にかけて仮装し、権力者の不正を罵り合って笑い飛ばす奇習「千葉笑」が知られていました。小林一茶の俳諧や岡本綺堂の戯曲の題材にもなり、現在は有志の実行委員会が笑い納め・初笑いとして受け継いでいます。毎年1月・5月・9月の21日には、大護摩と小児虫封じの法要が営まれます。
京成千原線の千葉寺駅から徒歩約10分、千葉駅からのバスなら「千葉寺」で降りて徒歩1分ほどです。車は京葉道路の松ヶ丘ICから近く、駐車場は無料です。周辺では、千葉氏の居城だった亥鼻城(千葉城)の跡にある亥鼻公園など、千葉氏ゆかりの地とあわせて巡ることができます。
最終更新日 2026年11月4日
